株式会社オプテルの株式譲渡受け基本合意について
2001年07月03日
住友重機械工業株式会社(社長 日納義郎 以下住友重機械)と株式会社オプテル(社長 畠中義弘 以下オプテル)は、住友重機械の100%子会社である住重制御システム株式会社(社長 児新栄太郎 以下SCS)がオプテル発行済全株式の譲渡を受けることで基本合意に達しました。株式譲渡受けは、本年7月末をめどに完了させる予定です。
住友重機械は、事業構造変革の一環として今後大きな成長が期待できる光情報通信分野におけるデバイス製造装置の事業化を進めてまいりました。このたびのオプテルからの株式譲渡受けを踏まえ、光情報通信用デバイス製造装置および検査・測定装置、新しい分野として太陽電池基板やディスプレイ用各種成膜基板用検査・測定装置事業の強化拡大をはかります。
オプテルの概要は以下の通りです。
(1) 本社 : 東京都足立区宮城1-11-16
(2) 社長 : 畠中義弘
(3) 資本金 : 1千7百万円
(4) 事業内容 :
光情報通信用ファイバーカプラ等製造装置。
太陽電池基板およびディスプレイ用各種成膜基板の検査・測定装置。
(5) 事業拠点 : 本社内に営業、他に同地区にテクニカルセンター
(6) 売上高 : 01年度(9月決算)約5億円見込
オプテルのファイバーカプラ製造装置や光学応用の測定装置は、その精度と技術力で高く評価されています。今後は、オプテルの有する商品力をベースにSCSの保有する高度な制御システム技術を投入することにより、装置の自動化・高精度化など顧客ニーズに沿った競争力のある製品をスピーディに開発、市場投入いていくことが可能となり、この分野における事業の発展が期待できます。
住友重機械は、光情報通信の分野において、オプテルとSCSとの連携による装置事業に加え、子会社である住重テクノセンター株式会社(社長 野村幹男)が行なっている粉末金属射出成形(MIM)部品等の光デバイス用部品事業と合わせ、現状約10億円の事業を、5年後には100億円規模の事業に拡大する計画です。
<ご参考>
住重制御システム株式会社の概要
(1) 本社 : 千葉市稲毛区長沼原町826番地 (住友重機械 千葉製造所内)
(2) 資本金 : 2億円(住友重機械100%出資)
(3) 事業内容 :
各種産業用制御システムの設計および製造、販売。
電気、電子機器およびその応用システムの設計および製造、販売
(4) 事業規模 : 従業員 約100名。売上高 約50億円
住重テクノセンター株式会社の概要
(1) 本社 : 横須賀市夏島町19番地(住友重機械 横須賀製造所内)
(2) 資本金 : 2億3千万円(住友重機械100%出資)
(3) 事業内容 :
粉末金属射出成形部品の製造、販売。
通信機械および関連機械・器具の設計および製造、販売。
各種装置の設計および製造、販売。
(4) 事業規模 : 従業員 約40名。売上高 約15億円。